こちらは日本維新の会、垂水区県政担当の大矢たくじでございます。
日頃は大変お世話になっております。
さて、皆さんは現在の我が国の現状をどのように捉えておられるでしょうか?
私ども維新の会、現在の日本の状況を非常に憂慮致しております。
直近の30年はいわゆる “失われた30年” と言われますように極めて厳しい評価が為されておりまして、
失われた10年がズルズルと20年になり、やがては30年になってしまいました。
この四半世紀、約30年間、株主や投資家、あるいはグローバルな企業ばかりが栄える一方で、
我々一般庶民は、世界で一番我慢強い日本国民は、
ジリジリと薄皮を剝ぐように確実に衰退を余儀なくされてきた訳でございます。
その間、経済格差は広がり一部の利得者と他の民衆との分断が進みました。
いわゆる新自由主義、グローバリズム、市場原理主義の弊害をモロに受けた形でございます。
それは、実体経済ではなくて金融経済、金融資本主義を完成させようとするものでありまして、
これによって、我が国はズタズタにされてしまったと言っても過言ではありません。
それは、四半世紀前の東西冷戦終結後、当時世界で唯一のスーパーパワーとなった米国が、
当時経済では一人勝ちであった我が国はじめ、全世界に仕掛けた経済戦争、貿易戦争でありました。
株主や投資家、多国籍企業を利するような構造改革や規制緩和などを
我々日本人は脇甘く受け入れてしまいました(当時我が国はバブル崩壊後の混乱期でした)。
“失われた30年”は第二の敗戦とも言われる所以であります。
しかも、日本の余ったおカネは、歴代政権によるデフレ圧力下の緊縮財政・増税路線という
財務省主導のいわば自虐経済により金融の世界を駆け巡り、米国経済を下支えするとともに、
あろうことかこの10年20年、チャイナを太らせ、そのチャイナが日本はじめ世界の脅威となっている。
何と馬鹿げた構図となっていることか!本当に我々日本国民は今こそ目覚めなければなりません。
そして、この第二の敗戦の惨状は何に最も端的に表れているか、と申しますと、
今我が国で産まれてくる赤ちゃんの数が物凄い勢いで激減をしている。
この非常事態、惨状となって表れているのです。
すなわち、株主、投資家、多国籍企業を利する若い世代における雇いやすく切りやすい非正規雇用の増加、
特に男性の働き盛りの世代における非正規の増加によって、経済的基盤の危うさから家庭が持てない。
よって子供が持てない、産まれない状況へと負の連鎖となっている訳でございます。
家庭は良き伝統や風習を親から子、子から孫へと繋いでいく歴史伝統継承の謂わば拠点であります。
その家庭が形成されないということは、まさに国家民族の危機と言わざるをえません。
何としても株主中心、投資家本位の経済を、国民庶民の手に取り戻さなければなりません。
骨太な積極財政による成長戦略、短中長期計画での成長分野への国主導の投資を実現せねばなりません。
その為にも、何としても、閉塞感に満ちた今の政治の状況、既得権益で雁字搦めになっているような状況、
もたれ合い馴れ合いのような状況に風穴を開け、政治を一歩でも二歩でも前に進ませなければなりません。
現状のまま動かないのでは、失われた30年が31年、32年、、、となって沈み続けるだけでダメなんです。
心ある皆さんには、国や社会がもう一度元気を取り戻すための切っ掛けづくり、
現代の、令和の時代の維新運動への御参画を切に望むものであります。